このようなときは
当院をご受診ください

小児耳鼻科のイメージ
  • テレビなどを大音量で見ている
  • 名前を呼んでも、反応(返事)がない
  • 聞き返しが多い
  • 耳鳴りをうったえてくる
  • 耳が塞がった感じがするようだ
  • いつも鼻が詰まっている、鼻水が出ている
  • 鼻風邪を引きやすい
  • よく口をポカンと開けている
  • のどが痛くなり、熱が出ることが多い
  • のどに異物感を覚えているようだ

など

小児耳鼻科で扱う主な病気

  • 滲出性中耳炎
  • アデノイド肥大
  • 急性鼻炎
  • アレルギー性鼻炎

など

滲出性中耳炎

鼓室内に滲出液が貯留してしまうタイプの中耳炎です。
耳管の働きが低下して滲出液が溜まるケースもあれば、急性中耳炎などから滲出性中耳炎を引き起こすケース、鼻炎や副鼻腔炎などの病気が引き金になっているケースもあります。
この病気は、急性中耳炎のような強い痛みは起こりにくいのですが、聴力が低下している状態が続きます。
TVの音を大きくしている、名前を呼んでも返事をしない、耳が詰まる感じがある、耳をよく触っているなどの症状がみられたときは、なるべく早い段階で耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。
治療は内服薬ですが、完治に時間がかかったり、再発しやすい方が多く、内服での治療効果が乏しい場合は鼓膜切開やチュービングなどを行うことがあります。

アデノイド肥大

アデノイドは、上咽頭にある小さなリンパ組織であり、体を感染から守る役割を担っています。

成長の過程で大きくなったり、感染やアレルギーなどで肥大化することがあります。アデノイドが肥大すると、鼻呼吸がしづらい、いびきが強い、睡眠中に呼吸がとまる、といった症状がみられるほか、放置していると、中耳炎などの病気のリスクが高まりますので、必要に応じてアデノイドを切除する手術などを検討します。

急性鼻炎

急性鼻炎は、細菌感染などが原因となって鼻の粘膜が腫れてしまう病気です。
主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
こうした症状は一過性のことが多く、しっかりと水分補給し、安静にしていることで快方に向かうのですが、患者様によっては症状が長引いてしまい、慢性鼻炎になることもあります。
治療は、患者様のタイプを見極めたうえで、一般的な風邪薬や抗アレルギー薬を使用したり、ネブライザー療法を取り入れたりします。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、何らかのアレルゲンによって引き起こされるタイプの鼻炎です。
具体的なアレルゲンとしては、花粉、ダニ、ペットの毛などのハウスダスト、カビなどがあります。
症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが中心ですが、患者様によっては、のどのかゆみ、咳、頭痛、不眠などに悩まされることもあります。
治療においては、主に薬物療法を行います。具体的には、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服、鼻噴霧用のステロイド薬などを使用していきます。
なお、当院では完治や体質改善を目的として、舌下免疫療法をおこなうこともできます。

舌下免疫療法

少量のアレルゲンを含んだ錠剤を舌の下に置いて、1分してから飲み込むというアレルギーの根治療法です。
現在対象となるのは、スギ花粉による花粉症の患者様と、ダニアレルギーによる通年性アレルギー性鼻炎の患者様です。
最初は、微量のアレルゲンを含む錠剤から服用していき、ある程度慣れていくと一定量を含んだ錠剤を服用していきます。
初回の服用は院内で行い、重度な副作用が出ないかを確認していきます。
問題がないと確認されたら、ご自宅での服用となります。
この治療を3~5年ほど続けることにより、アレルギー性鼻炎などの完治や長期寛解が期待できます。
なお、この治療による副作用としては、口の中の浮腫やかゆみ、のどに不快感などがあります。詳細については患者様に直接ご説明させていただきます。